あの瞬間、僕は解き放たれて、こころのコンパスに自由に従った。それはお金に代えられないものだった。お金が幸せと自由をもたらしてくれるという間違った思い込みに僕を駆り立てていた付き物がとつぜん落ちた。富が幸せをもたらす方法はたったひとつだとわかった。それは人に与えることだ。
僕は自由になった。
『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』（ジェームズ・ドゥティ 著／プレジデント社）
僕（著者＝ドゥティ脳外科医）は、医師になった後、結婚するも離婚、莫大な財産を得ますが、投資に失敗して多額の借金を抱えてしまいます。そしてその時に、幼い頃に出会ったルースの言葉が蘇り、ルースが言う「心はコンパス」「いつか道に迷ったら、心を聞きなさい。そうすれば正しい方向に導いてくれるわ」という言葉に従い、自分の心の声と向き合い、目が覚めるのです。
このストーリーは、ノンフィクションで、その後、スタンフォード大学に共感と利他精神教育センター（ＣＣＡＲＥ）創設者・所長として、研究機関を立ち上げることとなり、それが彼のライフワークにもなっているそうです。ここでは「人に与える」と書いていますが、それは「共感」「利他精神」に繋がっていきます。人は人とつながりにより、免疫力の向上やより健康的な暮らしを送ることができることも、この研究機関では、分析されているようです。
自分自身を顧みて、共感や利他精神にどれだけなれているだろうか、という部分は、非常に引っ掛かりました。それこそ個人差はあると思いますが、まだまだ自分の視点からは離れられていないのかも知れないな、と、実感します。共感するには、じっくり観察、聞く耳も大事だと思います。地に足をつけて、じっくりと向き合う気構えをもっと養いたいですね。
★ぷち日記
今日は日本では３年ぶりに皆既月食が観測できるそうですね。はじまりは18:44からだそうです。見れるかな～。見たいなー。
